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消費者物価指数(CPI)上昇率で長期為替レートを占う

ファンダメンタルズ分析を使って、長期的な為替レートを分析しましょう。
今回は、消費者物価指数(CPI)の上昇率を使いましょう。

 

例えば、南アフリカの通貨ランドと円の為替レートが20円だった時期がありました。すなわち、ZAR/JPY=20円ということです。

そして何年も経過して、物価が以下のように変わったとします(他の条件は変化なしとします)。
(1)日本は物価が変わりませんでした。
(2)南アの物価は2倍になりました。

以前1,000円(=50ランド)だった商品を今買おうと思うと、日本では1,000円のままです。しかし、南アでは物価が2倍になりましたので、2倍の100ランドを支払う必要があります。

すると、為替レートはどのように変化するでしょうか。

ある商品の価格=1,000円=100ランドということですから、ZAR/JPY=10円となります。
ZAR/JPY=20円だったのですが、10円になってしまいました。


すなわち、物価上昇率が高い国の通貨は弱くなりやすく、物価上昇率が低い国の通貨は強くなる傾向があることを示しています。

では、現実はどうだったのかを確認しましょう。最初にCPI上昇率を確認しましょう。日本は長らくデフレでしたので、正確にはマイナスでしょう。しかし、分かりやすさを優先しましょう。ゼロにします。


一方、南アのCPI上昇率(年率)の推移は以下の通りです(南ア統計局ホームページから引用)。物価上昇率が大きいことが分かります。下のグラフの数値の大きさが、そのまま日本と南アのCPI上昇率の差になります。


(03_南アCPI上昇率)


では、ZAR/JPYのチャートを眺めましょう。下のチャートは、ZAR/JPYの月足です(マネーパートナーズのチャートを引用しました)。


(03_ZARJPY月足チャート(マネパから引用))


南アと日本のCPI上昇率が大幅に異なりますから、ZAR/JPYは趨勢として円高になります。ただし、CPI上昇率の差と全く同じ率だけ円高になり続けたわけではありません。

例えば、2007年から2008年にかけて一気に円高になった一方、2012年以降は円高にも円安にもならず、一定の範囲内を動いています。


こうなる理由ですが、為替レートはCPI上昇率だけで決まるものではないからです。CPI上昇率よりも重要だと思われる要因が他にいくつもあれば、それらの要因が為替レート決定に大きな影響を与えるでしょう。


このため、CPI上昇率を基準にして計算された為替レートと、実際の為替レートが異なるのは自然です。しかし、以上の考察は長期的な為替レートの趨勢を予測するための方法として使用することができます。


ファンダメンタルズ分析により算出される為替レートはあくまで理論値であり、理論と現実は常に異なっても仕方がないものだと考えておきましょう。

FXで稼ぐ為の本音のチャート分析術

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ゆったり為替 (ゆったり かわせ)

【プロフィール】
FXで生計を立てていますが、取引回数は少ない
「ゆったりトレード」です。FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日です。スイングトレードやポジショントレードを得意分野としています。
趣味はバックテストです。



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